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日影規制チェックツール Shadow Planner活用方法

 
【日影規制】について
建築設計において「日影規制」は、切り離しては考えられないポイントとなります。 特に設計初期段階では、建築可能空間を如何に素早く把握するかが重要となり、3次元設計(デザイン)においては必然的に”Try & Error”による確認が求められます。 無料プラグインツール『Shadow Planner』(開発元:生活産業研究所株式会社)は、単純な時刻日影・等時間日影だけではなく、日影規制ライン上の日影時間を瞬時にチェックする”規制ラインチェック”や、3次元日照定規機能を搭載し、日影規制チェックの”Try & Error”をArchiCAD上で実現可能としました。
 
Shadow Planner機能概要
■規制ラインチェック
日影規制ライン上に任意ピッチのポイントを自動発生させ日影時間を計算し、規制時間に対する判定を色別表示します。等時間日影とは比較にならないスピードで判定結果を得ることができます。 下図の様に規制ライン上のポイントが赤色は日影規制オーバーしていることが分かります。(青色のポイントはクリア)これにより即時にオーバーしているポイントが分かります。
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■日照定規
任意のポイントに対して日照定規を表示させます。3D表示により、日影の影響を及ぼす範囲が視覚的に確認可能です。測定高さは、指定ポイントの領域で設定されている測定面高に依存します。 規制ラインチェックとあわせて利用する事で日影規制のオーバーしているポイントから定規を表示し、建物のどの部分が日影の影響を与えているかを把握し、ボリュームの検討を素早く行う事ができます。
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日照定規は8時から16時まで1時間おきに線が表示されており、その間を更に10分刻みで線が表示されています。
日照定規は日差し曲線ともいいます。太陽の日差しを線にしたものです。この定規から上部に出ている建物ブロックの部分が太陽の日差しを遮断して選択した規制ライン上のポイントの位置に影を作っていると考えます。
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日照定規を活用する事で、日影規制のボリュームチェックを効率よく行う事が出来ます。
■時刻日影計算
任意の刻み指定による時刻日影を計算します。
複数の日影規制が設定されている場合は、一括処理が可能です。
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■等時間日影計算
等時間日影を計算します。
複数の日影規制が設定されている場合は、一括処理が可能です。
『規制時間の等時間線の開始点となる建物ポイントを自動的に検索して追跡法による計算を行います。』
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■エクスポート機能
生活産業研究所のオリジナルソフトウェアADSシリーズへデータをエクスポートする事が可能です。
現在開かれているデータに対して、ADSデータ(.cw3)として保存します。保存されたデータは
ADSシリーズでそのまま読み込むことが可能です。
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■その他
・測定ラインのみなし敷地からの距離は内側5m外側10m固定です
・計算範囲は、みなし敷地の中心から概ね±250mで作成されます
・太陽赤緯は冬至(固定)です
・時刻法は真太陽時(固定)です
・計算対象となる緯度経度は日本国内のみ対応しています
 
高さ制限解析システムADS-BTのご紹介
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【ADS-BT for ARCHICAD】では、ArchiCAD上で各種日影計算が出来る事は勿論、更に特定点毎の日影時間図リスト(表)の作成や、日影形状図計算における基準倍率表の作成など実務に即した計算結果までが対応可能です。
更に『斜線逆日影計算機能』『天空率計算機能』 ArchiCAD18対応版からは『逆天空率計算機能』も
搭載し、統合型高さ制限解析システムとしてArchiCAD上で各種計算が可能です。
◆ADS-BT for ARCHICAD日影計算
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■時刻日影図
複数の規制条件も一括計算が可能です。
■等時間日影図
最小10mmピッチまで設定可能なメッシュ法と
オリジナルの追跡法計算により高精度解析が実現可能です。
■規制ラインチェック
日影規制ライン上における日影時間チェックを行います。
■特定点日影
任意点における日影時間を計算します。
■日照定規
特定点における日差し曲線を表示します。
■特定点リスト
特定点毎の日影時間図リスト(表)を作成します。
■倍率表
日影形状図計算における基準倍率表を作成します。
◆ADS-BT for ARCHICAD 斜線・逆日影計算によるボリューム出し
斜線制限(道路・隣地・北側・高度)及び逆日影(日影規制)を考慮した建築可能空間の計算 (メッシュ)を算出します。 また、入力した建物に対して斜線制限のチェックを行う「建物高さチェック」では、斜線制限をオーバーしている部分を赤色で表示し、高さ制限のチェックを素早く行う事ができます。
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【ADS-BT for ARCHICAD】では、日影計算の他
従来の斜線制限を緩和できる『天空率』計算機能も搭載しております。
次回のHow To Use ArchiCAD では、天空率制度の概要と活用事例をご紹介したいと思います。
■ADS-BT for ARCHICADは、ArchiCAD / ArchiCAD Solo専用(Windowsのみ)のアドオンシステムです。各機能及び計算は、ADS-winと同一のものを利用しています。
■ArchiCADの対応バージョンは、Webサイトをご確認ください。
■ADS-BT for ARCHICADは、無料体験版もご用意しておりますのでこちらからダウンロードして下さい。
ADS-BT for ARCHICAD  WEBサイト
http://www.tokyo.epcot.co.jp/products/ads-bt-for-archicad.php
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