カーテンウォールのカスタムパネルの作成方法

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■組み立て要素(スラブや壁等)で作成する方法

①平面図で、スラブツール等を用いてパネル(窓)を作成します。

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※枠サイズが調整できないため、カーテンウォールにはめ込むパネルサイズで作成します。

※吊元等の表現はモルフツール(ポリゴン)で入力します。

 

②作成したスラブを選択し、「ファイル」→「ライブラリとオブジェクト」→「選択内容に名前を付けて保存」→「カーテンウォールパネル」を選択し、名称を付けて埋め込みオブジェクトとして保存します。

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3.カーテンウォールを作成し、3Dの状態でカーテンウォールを選択し、「編集ボタン」をクリックします。

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4.変更したいパネルを選択し、「部材タイプ:カスタムパネル」を選択すると、オリジナルで作成したパネルに変更されます。

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※複数種類パネルを作成している場合は、パネルを選択した状態で、「右クリック」→「選択したパネルの設定を選択」し、パネルを変更します。

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■ライブラリを使って作成する方法

①壁に窓を配置して、窓だけを選択し、「デザイン」→「選択内容をモルフに変換」を選択し、窓以外の壁を削除します。

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②3Dを表示し、モルフに変換された窓を選択、窓の側面で「左ボタン長押し」で「ペットパレット:自由回転」を選択し、水平方向(平面図に姿図が表示された状態)になるように回転します。

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平面図に姿図が表示された状態

③平面図で、回転したモルフを選択し、「ファイル」→「ライブラリとオブジェクト」→「選択内容に名前を付けて保存」→「カーテンウォールパネル」を選択し、名称を付けて埋め込みオブジェクトとして保存します。

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フォトマッチング機能の使い方

フォトレタッチソフト等でレンダリング結果を背景画像に合成する方法は、アングルやスケール等を調整する必要があり、とても手間がかかります。

ARCHICADのフォトマッチング機能は、平面図上の位置と画像の位置を関連付け、背景にフィットしたアングルのカメラを自動的に生成することができます。

 

■環境の準備

1.建設地の画像(bmpやjpg等)を用意し、わかりやすい場所に「新規フォルダ」を作成しファイルを格納します。

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2. ARCHICADを起動し「ファイル」→「ライブラリとオブジェクト」→「ライブラリマネージャー」を選択します。

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3.「追加」ボタンをクリックし、作成したフォルダを選択し、「OK」をクリックします。

※オリジナル画像を追加する場合は、必ず「ロード」させる必要があります。

「背景画像フォルダ」を追加した状態

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4.「ドキュメント」→「レンダリング」→「レンダリングの設定」を選択し

背景パネルを開き、「イメージ」を選択し、読み込む画像を選択します。

背景画像がセットされた状態(画像サイズを書き留めておきます。)

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5.環境パネルを開き、天空設定:なしに変更します。

※PhysicalSkyが設定されている場合は背景画像が反映されません。

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6.サイズパネルをクリックし、読み込んだ画像サイズに変更します。

※「チェーン」ボタンを外すと縦横比が解除されます。

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7.3Dタブを右クリックし、ウィンドウサイズの設定を開き、背景画像と同じサイズに調整します。

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8.「3Dタブ」を右クリックし、「3Dスタイル」→「3Dスタイル」を選択し、

背景パネルを開き、「レンダリングと同じ」にチェックを入れると3Dウィンドウに背景画像が表示されます。

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■フォトマッチングカメラの自動生成

 

1.背景画像をペイント等で開き、クリップボードにコピーして平面図(GL±となるフロア)に貼り付け(または、画像ツールで配置します)、画像の中心付近がカメラの位置になるように画像の位置を調整します。

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2.線ツールを使って、下絵となる建物の側面(または正面)の上下線、垂直線を作画します。※生成に必要なのは、垂直線2本と上下線の4つの交点です。

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3.画像を選択し、「ドキュメント」→「レンダリング」→「フォトマッチング」を選択し、

平面図の該当する1点目の位置でクリック、画像の該当する下の交点でクリック、上の交点でクリックします。続けて平面図の2点目の位置、画像の上下の交点でクリックします。

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4.画像点のZ座標値(ここでは建物の軒高6000/0、6000/0)を入力し、「OK」をクリックします。

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5.画像の選択を解除したら、生成されたカメラを選択し、F5を押すと、3Dが生成されたカメラアングルに変更されます。

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6.見た目に違和感がある場合は、回転、拡大/縮小/スクロール等で微調整します。

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7.「ドキュメント」→「レンダリング」→「レンダリングの実行」を選択し、レンダリング計算を行います。

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木造の平面詳細図、一般図の作成時の注意点

壁内の柱輪郭ラインの表示をさせるには?

壁内に存在する木造の柱は、RC造のように壁や梁と包絡して接続することはありませんので少し注意が必要です。

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平面詳細図(1/50程度)の図面を作成する時は壁を複合構造で作成し、壁内に柱、間柱を柱ツールで配置します。

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ビルディングマテリアルの「交差の優先度」を見ると、柱と間柱(BM-65 木材・軸組材)が断熱材(BM-31 断熱材-グラスウール)より強いことがわかります。

これにより干渉する部分の勝ち負けが決定され、柱と間柱の隙間部分に断熱材が充填されているような表現が可能になります。

 

A-03

 

この図面を元にした一般図(1/100)へのビュー登録時に柱の輪郭が表示出来なくて困られたことはありませんか?

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これは[表現の上書きセット]で「白抜き平面用」を選択して1/100平面図の壁を表現する時のルールの中で、複合構造の壁の分離線が「なし」になるのと同時に、柱と壁(断熱材)の包絡部分の分離線も非表示になってしまうことから起こります。

 

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ではどうすればよいのでしょうか。

壁と柱の干渉部分を交差させずに独立させておけば良いのです。

交差はレイヤーの同じ番号のグループ内でしかおこりません。デフォルトでは全てのレイヤーが「グループ 1」ですのでビルディングマテリアルの優先度に従って相互に交差(接続)されます。これを回避するためには異なるレイヤーの[交差グループ番号]を与えます。そうすれば柱と壁(断熱)との干渉部分に接続がおこらないため分離線が発生せず柱は独立して表示されることが可能になります。

A-06

 

 

このようにビュー登録する図面によって交差させたい時とさせたくない時がある場合は、レイヤーセット内の[交差グループ番号]を切り替えて作っておくと様々な図面表現が可能になります。


メッシュツールを使って簡単な石垣を作る方法

敷地を作成する時は自由に高低差を変更出来るメッシュツールを使います。道路と高低差のある石垣も少し手を加えると作ることが可能です。

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まずポリラインで敷地境界線、石垣ライン(傾め部分とフラット部分の境界線も)を書いておきます。

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次に敷地(地面)を作ります。メッシュツールを選択し、(スペースキを押しながら)マジックワンドで境界線の内側をクリックします。

 

C-03

 

次に「石垣(フラット)」「石垣(斜め)」部分の設定ではモデルの中の材質上書きボタンをクリックして、

石垣-25」を選択します。

メッシュ高さを変更して、同様にマジックワンドを利用して敷地外周の石垣を2つのパーツに分けて作成して下さい。

(このモデルの石の大きさは、[オプション]>[属性設定]>[材質]>「石垣-25」のテクスチャの画像サイズを300→1200に変更して使用しています。)

 

C-04

「石垣(斜め)」部分のメッシュを選択して、右上のポイントをクリックしてペットパレットを出し、「メッシュポイントを高度変更」に合わせて、メッシュポイントの高さを「-600」と入力します。同様に道路境界線上の全てのポイントを1つずつクリックして高さを変更します。

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次に車庫部分の切込みを行います。まず、参照線で切込み部分の下書きラインを作ります。

(画面上下左右の参照線マークをクリックしてドラッグします)

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切込みたいメッシュ要素を全て選択してから、辺をクリックしペットパレットを出します。

「ポリゴンから削除」を選択し車庫切込み範囲を矩形で囲みます。

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あとはスラブツールで車庫の床スラブを作成したり、壁ツールでコンクリート擁壁を作成していきます。

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リノベーションフィルタを使って数案あるプランを切り替える方法

改修図面を作成する時に便利なリノベーションフィルタですが、A案、B案、、、と何案もある時や、変更時に変更前のプランを残しておきたい時にプランの切り替えを簡単に行うことが可能です。

[ウインドウ]>[パレット]>[リノベーションパレット]を表示します。

リノベーションフィルターオプションを表示して「05計画」を複製しA案、B案、とフィルターを追加します。

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A案の要素を選択して[リノベーションフィルター]で「A案」を選択し[現在のリノベーションフィルタのみ表示]ボタンをクリックします。(この時に必要なら「Ctrl+C」でA案をコピーしておきます)

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次に[リノベーションフィルター]を「B案」に切り替えB案を作成します。

(「Ctrl+V」でA案を貼り付けてからB案へ修正しても良いです)

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ビュー登録の設定で[リノベーションフィルタ]を切り替えればそれぞれの図面を各案に対応して作成することが可能です。

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躯体に食い込んだゾーンやスラブの塗りつぶしの包絡

躯体に食い込んだ塗りつぶしの包絡

平面図にて、ゾーンの手動入力やスラブの表面塗りつぶし設定を行うと
壁や柱の形状に塗りつぶしが食い込んでしまいます。
表示順序を変更しても状況は変わりません。

・ゾーン塗りつぶしが食い込んだ例
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これには理由があります。
壁や躯体の「切断塗りつぶし」を管理しているのは
ビルディングマテリアルです。
デフォルトテンプレートでは、
ビルディングマテリアルの背景色が透明に
設定されているため、塗りつぶしが壁や柱に食い込んでしまうのです。

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解決方法

1.オプション→属性設定→ビルディングマテリアルを開きます。

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2.使用しているビルディングマテリアルを選択します。

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3.切断塗りつぶしの背景色を「白:ペンNO19」に変更します。

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4.ゾーン塗りつぶしが包絡されました。

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※ペンNO19は各オブジェクトに設定されている背景ペンNOです
(この設定によりゾーンや塗りつぶしがあってもオブジェクトは包絡表現されます)。
グレースケール2等に切り替える際にはペンNO19の色を白に変更する必要があります。


平面図の表示設定

1.平面図表示

平面図の3D組み立て要素(壁、カーテンウォール、柱、梁、および屋根)は要素毎に平面図の表示設定ができます。

壁の平面図表示設定

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表示設定の概念と各表現

垂直な基本構造や複合構造では違いがわかりずらいですが、傾斜角度を付けたり、断面形状で表示すると表現の違いが理解しやすいと思います。

切断面とは仮想の面に沿って水平に切断したような表示です。初期値ではフロア高さ+1100で設定されています。

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2.表示フロア

組み立て要素の表示をフロア別に制御できます。要素が存在する[関連フロア全て]か、[配置フロアのみ]のいずれかを選択します。壁は初期値では配置フロアのみとなっています。

壁の表示フロア設定

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例)2Fバルコニー腰壁(下階垂れ壁表現)の設定例

2Fで壁の設定を行い、壁を入力します。

表示フロア:関連フロア全て

壁上部:リンク無し

高さ+1400、下部-400

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2Fの壁表示は切断面より下なので輪郭線表示となります。

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1Fの壁表示は切断面より上なので上部線表示となります。

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屋根による要素編集

【屋根による要素編集】

◆屋根を使用するモデルの加工には大きく「クロップ」「切り取り」「ソリッド編集」の3種類の方法があります。
今回はそれぞれの特徴をご紹介したいと思います。

◆検証モデル

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まずこのように各ツールで作られた壁の様なモデルを作成し、それらを貫通するように屋根を配置してあります。
ビルディングマテリアルは共通で優先度997とし、材質上書きにより色分けしてあります。
では3種類の方法で加工を行ってみたいと思います。

◆クロップ

1.全ての要素を選択しコンテキストメニュー(右クリック)から「単一平面屋根までクロップ」→「要素上部をクロップ」→「クロップ」として実行します。

2.ゾーンについては同様に「ゾーンをクロップ」というのがありますので、そちらで行います。

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3.クロップ後のモデルです。要素によってクロップできるものと、できないものがあることがわかります。

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4.クロップされた要素については全て屋根の下面で切り取られます。

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5.カーテンウォール(以下CW)についてはクロップの時のみ境界フレームが作成されます。

 

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6.クロップを解除するには要素を選択しコンテキストメニューから「全てのクロップを元に戻す」で行います。

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7.CWには「全てのクロップを元に戻す」機能がありません。
これはクロップされたCWが屋根によって切り取られたのではなく、CWのスキーム境界を編集することでモデルを加工しているためです。
そのためCWを元に戻すには3Dの「CW編集」でスキームを編集する必要があります。

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◆切り取り

1.全ての要素を選択しコンテキストメニューから「接続」→「屋根/シェルで要素を切り取り」→「切り取り」として実行します。

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2.切り取り後のモデルです。全ての要素が切り取られていますが、屋根の輪郭範囲で切り取られています。

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3.これには屋根/シェル特有の「切り取りボディ」が関係しています。
メニューから「表示」→「表示オプション」→「切り取りボディ」として確認してみます。

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屋根の輪郭の下部に半透明の赤い「切り取りボディ」が表示されます。
この範囲内で要素が切り取られるということになります。

※「切り取りボディ」は屋根/シェルの設定ダイアログで範囲を変更できます。

4.他に「切り取り」の特徴としてはビルディングマテリアルによる「交差の優先度」があります。
先ほどの画像でもすでに屋根の上面までいくつかの要素が達しているのがわかりますが、ここで屋根の優先度を上げてみます。

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すると屋根の上面には他の要素が表示されなくなりました。
このように「切り取り」ではビルディングマテリアルが影響していることがわかります。

5.これらの「切り取り」を解除するには要素を選択し、表示される「接続アイコン」をクリックして、更に表示される要素IDの右側にある「×」をクリックします。

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◆ソリッド編集

1.加工したい全ての要素を選択しコンテキストメニューから「接続」→「ソリッド編集」としてパレットを開き、それらをターゲット、屋根をオペレータとして「上方向へ減算」として実行します。

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2.ソリッド編集後のモデルです。全ての要素が屋根の下面から上方向へ減算されています。

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※屋根のビルディングマテリアルを変更しても「交差の優先度」の影響はありません。

◆屋根の変更

最後に要素の加工後に屋根の変更を行った場合の影響についてご紹介したいと思います。
ご紹介した3種類の加工後に屋根の位置を変更してみます。

1.「クロップ」は屋根がどこに移動してもクロップされた要素にはまったく影響がありません。
これはクロップ後の屋根と他の要素の連動性が無いことを意味します。よって、屋根を削除しても残された要素はクロップされた形状を維持します。

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2.「切り取り」では屋根の移動とともに「切り取りボディ」も移動するので切り取られる範囲が変わります。
これは切り取り後の屋根と他の要素に連動性があることを意味します。

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3.「ソリッド編集」も同様に加工後はターゲットとオペレータには連動性がありますが、切り取りボディの様な範囲の制限がありません。
双方の連動性は要素が離れていても接続を解除しないかぎり続き、交差すると選択された操作を実行します。

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◆長くなってしまいましたが、ご紹介した特徴を理解しているかどうかでモデリングの効率や、図面の詳細化にも影響が出るかと思います。
各要素やフェーズ、図面ごとに適切な加工を心がけましょう。


入力補助機能② Shiftを使わない水平/垂直線の書き方

水平/垂直の入力を行う方法として、[shift]キーを押しながら入力する方法が一般的です。しかし、距離の座標入力時には[shift]キーが有効にならないため、カーソルの位置を水平(垂直)にした状態でマウスから一旦手を離して座標入力するか、角度を0度(90度)に指定する必要があります。操作に慣れていないとうまくいかないという方も少なくないと思います。

 

水平方向の壁入力失敗例

いくつかのマウス制御の方法がありますが、ショートカット類を使わずにマウス操作だけで操作出来る方法を2つご紹介します。

水平方向の壁入力失敗例

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いくつかのマウス制御の方法がありますが、ショートカット類を使わずにマウス操作だけで操作出来る方法を2つご紹介します。

 

1.スナップガイドにロック

① 1点目をクリックした後に、マウスを水平に動かします。

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② 右クリックし、[参照線/スナップガイドにロック]を選択します。

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③ ロックした方向(水平方向)にマウスが制御された状態となりますので距離の座標を入力または任意の位置でクリックします。

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2.制御ボックスパレット(相対組み立て法)

① [ウィンドゥ]>[パレット]>[制御ボックス]を開きます。

※制御ボックスは非表示となっています。

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② 平行固定/垂直固定コマンドを長押しして、平行(または垂直)のアイコンを選択し、有効にします。

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③ マウスカーソルがアイコンの絵に変わるので、参照したい線または既存要素の辺(三又カーソルになる位置)をクリックします。※立面図線や参照線等も参照出来ます。

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④ 基準線に平行(または垂直)な要素を入力します。

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※要素の入力が終了すると平行固定/垂直固定コマンドは解除されます。連続入力や多角形の入力は辺の単位でアイコンを有効化する必要があります。


入力補助機能① 【要素情報】パレット

■要素の計測
ARCHICADでは入力した要素の長さや面積等を、要素の設定ダイアログボックスで確認することができません。一般的な計測方法として、[計測]ツールがありますが、計測したいポイントを再度「入力」するため、計測時に入力ミスが生じることがあります。

[計測]ツールでの入力ミスの例

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しかし、[要素情報]パレットは、[矢印]ツールで要素を選択するだけで、長さや面積等の入力情報を表示することができます。要素単位の長さや面積の計測時には有効なツールです。

[要素情報]パレットでの計測結果

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■[要素情報]パレットの使い方

① [ウィンドウ]>[パレット]>[要素情報]を開きます。
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② [情報の内容]から[要素サイズ]のアイコンを選択します。

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③ 計測したい要素を[矢印]ツールで選択します。他の要素を選択すれば、他の要素の情報に内容が変わります。

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※[情報の内容]は複数選択できます。要素特性、平面上面積、要素高さ、要素面積、
要素体積等も表示することができます。

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